自己肯定感が低くて高める方法を試しても、なぜか続かないあなたへ

心を軽くする習慣・マインドセット

今夜また、「自分はダメだ」と思いながら帰ってきたんじゃないか

会議で意見を言おうとした。でも言葉が出なかった。
隣の席の人がサラッと言ったことを、「あ、自分もそう思ってたのに」と心の中でつぶやいた。

帰りの電車で、スマホをぼんやり見ながら、「なんで私はいつもこうなんだろう」と思った。責めるとか怒るとかじゃなく、ただ、静かに落ち込んでいる感じ。

家に帰って、部屋の電気をつけたまま、コートも脱がずにソファに座った。
何かしようという気にもなれなくて、でも眠れるわけでもない。

「自己肯定感を高める方法」で検索して、いくつか試したこともある。でも3日ともたなかった。それで余計に「続けられない自分」が嫌になった経験、ないだろうか。

あなたが感じているのは「すり減り消耗」という状態だ

自己肯定感が低い、という言葉はよく聞くけれど、正直ピンとこないときがある。
「ありのままの自分を受け入れる」「自分には価値がある」——頭ではわかる。でも全然そんな気がしない

それはあなたが弱いんじゃなくて、今のあなたの状態をちゃんと表した言葉でいうと、「すり減り消耗」に近い。

毎日、自分の気持ちより相手の反応を先に読んで動いている。言いたいことを飲み込む回数が多い。気を遣いすぎて、帰宅する頃には「自分が何を感じていたか」すらわからなくなっている。

これは感情が枯れているんじゃない。使いすぎて、今夜一時的に底をついている状態だ。そこに「自己肯定感を高めましょう」という言葉を当てても、水のないコップに水を注ごうとしているのと同じで、まず器そのものを確認しないといけない。

今夜、布団の中で試してみてほしいこと

  • 「今日、飲み込んだ言葉」を1つだけ思い出す
    日記でも記録でもなくていい。目を閉じて、「今日言えなかったこと、なんだっけ」と5秒だけ思い出してみる。声に出す必要もない。ただ、その言葉が自分の中にあったことを、自分だけが知っていればいい。「言えなかった自分」を責めるためじゃなく、「言いたかった自分がいた」と確認するだけでいい。
  • 今夜の「採点」をやめて「記録」に切り替える
    「今日もダメだった」という感覚の正体は、無意識の採点だ。会議で黙った=マイナス、ミスした=マイナス、と積み上げている。今夜だけでいいから採点をやめて、ただ「今日あったこと」を3つだけ思い浮かべてみる。良くも悪くもない、ただの出来事として。「自分を評価しない時間」を1日に5分でも作ることが、すり減った器を少しずつ戻していく入口になる。
  • 「嫌いな自分」の場面を、もう一人の自分が見ている映像に変える
    さっきの会議の自分を思い出して、今度は少し離れた席から見ている自分を想像してみる。言葉が出なかった人を、他人として見たとき、あなたはその人に何と声をかけるか。「だらしない」と思うか、「緊張してたんだな」と思うか。たぶん後者だ。自分に向ける言葉だけが、なぜかこんなに厳しい。それに気づくだけで、少しだけ呼吸が楽になる。
  • 「ありがとう」と言われた記憶を1つだけ引っ張り出す
    最近じゃなくていい。1年前でも、子どもの頃でもいい。誰かから「助かった」「ありがとう」と言われた場面を1つだけ。その瞬間、相手はあなたのことをどう思っていたか。その記憶の中のあなたは、今夜ソファで落ち込んでいるあなたと同じ人間だ。
  • 明日の朝、最初にする「小さすぎること」を1つ決める
    自己肯定感を高めようとすると、ついハードルが高くなる。「毎日日記をつける」「挑戦する」——そんな宣言は今夜しなくていい。「明日の朝、起きたらコップ一杯の水を飲む」それだけでいい。守れる約束を自分とする、それが積み重なって「自分はできる」という感覚になる。大きな目標じゃなく、小さすぎるくらいのことから始める。
  • 「今夜の自分」に合格点を出さなくていい
    これが一番難しくて、一番大事なことかもしれない。今夜何も解決しなかった。何も変わらなかった。それでいい。「何かを高める」より先に、「今夜のこの状態で寝ていい」と許可を出すことが、すり減った器を最初に埋める一滴になる。明日もまたうまくいかないかもしれない。でも、今夜ここまで読んだことは、自分のことを少し大事にしようとした証拠だ。

最後に、今夜のあなたに伝えたいこと

会議で言葉が出なかったとき、あなたはきっと「また失敗した」と思った。
でも本当は、言いたいことがちゃんとあった。それが出てこなかっただけだ。

自己肯定感を「高める」という言葉は、どこか今の自分に欠けているものを補う作業みたいに聞こえる。
でも実際は、すでにそこにあるものを、自分が見えていない状態のほうが近いと思っている。

今夜気づいてほしいのは、「自分を変えなければいけない」じゃなくて、「今日も一日、誰かに気を遣いながら生きた自分は、十分頑張っていた」ということだ。

コートを脱いで、布団に入って、今夜はそれだけでいい。

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